無料ブログはココログ

映画・テレビ

2013年6月16日 (日)

映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」

このところ韓国映画2本とイタリア映画1本そしてアメリカ映画1本を観た。それぞれいい映画だ。心を打たれたり、考えさせられたり、ただ笑ちゃったり・・・

でもこの映画「ビル・カニンガム&ニューヨーク」は清々しい。観終わったあと心が軽くなる。もう一度観たい映画だった。

2013614_002_2

ビル・カニンガムは現在82歳。(映画は恐らく80歳ころに出来たものだと思う。映画の中には彼の若い時の映像もある。)ニューヨーク・タイムズ紙で長年ファッション・コラム『ON THE STREET』や社交コラム『 EVENING HOURS』を担当しているファッション・フォトグラファー。50年以上もニューヨークの街に出てファッショントレンドを追いかけ続けている。彼に撮られることはニューヨーカーにとっては誇りになっているらしい。

彼はカーネギーホールの上のスタジオに住んでいる(この映画撮影当時は)が部屋の中はフィルムを入れたキャビネットがたくさんあって、やっと簡単なベットが置いてあるくらい。まっすぐには歩けないみたいだ。バスルームもトイレも共同。食事は外食など実に質素な生活。

そしていつも清掃作業員の制服?らしいブルーの作業着で自転車に乗って仕事に出かける。

彼は毎年のようにパリへ行き、ファッション・ウイークで写真を撮る。2008年にはフランスの芸術文化勲章オフィシエをもらっているがその授賞式でもブルーの作業着を着ていた。でも実によく似合っていてとても20ドルのものとは思えない。そして授賞式では確かフランス語でしゃべっていたと思う。「私のしていることは仕事ではなく、喜び」と。かっこいいおじいさんである。

仕事をこよなく愛する彼は昼間はニューヨークの街でストリートファッションを撮り、夜は社交界のチャリテイパーテイやイベントの写真を撮りに行くが公平性を保つため水さえも飲まないという徹底ぶり。仕事に対するストイックさは紙面を飾る写真の割り付け作業にも表れている。

映画は彼のことを語る親しい人々のインタビューで構成されているがどの人もみんな素敵!おしゃれ!きっとほんとうのことだと思う。みんな彼にどこの出身とか根掘り葉掘り聞いたりしていない。

そう彼はハーバード大学を中退し、帽子デザイナーとして有名だった経歴の持ち主らしい。

こういう職人気質とでもいうのか、気風の良い江戸っ子みたいな感じの人がニューヨークにもいるのね~。日本にこういう人が少なくなったというだけかな?

この日、映画のあと出かけた南青山で出合った花たち。白いのはバレン菊。後ろにちょっと紫の紫陽花。この花屋さんはいつも見るだけだけど楽しい。

2013614_001
80歳を過ぎても大好きな仕事に打ち込めて、その仕事スタイルを維持できるって素晴らしい。ニューヨークって街はまこと面白い街なんだな~と改めて思った。ビルは50年やっていても飽きないんだから・・・・

追記:書いている時ビル・カニンガムを表現するいい言葉が出てこなかった。今日、姪からこの映画の感想がメールで届いて読んでいる時、ふと湧いてきた言葉は「胸の覚悟」。山上宗二記にある「わび茶人とは胸の覚悟一つ、作文一つ、手柄一つ。この三カ条整うる者」だった。

2013年4月 3日 (水)

映画「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈り物」

去年見損なった「ハーブ&ドロシー」がまた公開されているとおもったら、その続編でした。前作の副題は「アートの森の小さな巨人」でした。ニューヨークに住む元郵便局員と図書館司書のご夫婦が1LDKのアパートに入ること,j自分たちのお給料で買える値段であること、好きなアートを見つけるのに知識や理屈は必要ないを基準に選んでコレクションした現代美術作品が散逸することにないように全米50州の美術館に50作品づつ寄贈する物語。日本人の女性監督によるドキュメンタリー映画。

201243_001

朝10時からの上映に来ていた人たちは少なかったけれど自分の老後の始末についても考えさせられた良い映画だと思う。もっと大勢の人に見てほしい。前作も観たい。

アメリカの美術館で公開した時の模様、学芸員やボランティアスタッフが見学者に説明しているところ、学芸員が展示に工夫を凝らしているところなど興味深かった。また、ハーブ&ドロシーのコレクションに対する心遣いがまるで彼らの子供のように感じられてほほえましいし、ある時は美術館の作品に対する姿勢にもモノ申す姿勢もすばらしいと思った。

映画の後、すぐそばの伊勢丹地下食品売り場へ。新しく登場したスウエーデンのお菓子屋さん「Fika」の売り場へ。スウェーデンの復活祭のお菓子「Semla(セムラ)」を求めた。

201243_005
一緒に売っていたカードとともに。甘いパン(カルダモン味)をくりぬき、アーモンドペーストと牛乳を混ぜたもの入れ、その上にホイップクリームを絞ってある。かつてはイースター前の断食期間に入る前日に食べたもので、セラムを食べてカロリーをとって、次の日からイースターまで断食していたそうです。

お昼ご飯は同じフロアの「エディアール」でサンドイッチを。

201243_002

カウンター5席だけで全員女性。お肉(鴨等)とワインの女性も複数いらっしゃいました。ワイン飲める人が羨ましい・・・