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文化・芸術

2016年6月 5日 (日)

銀座から下北沢へ

下北沢へどうやって行ったらいいかな~と考えているときに東京の真中へ行ってから動いた方が便利が良さそうだと思いつき、展覧会をいろいろ調べてみたけれど人があまりいなくて空いていそうなところがなかなかない。そこで、思いついたのが資生堂ギャラリーだった。

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ウインドウに内籐礼さんの作品があった。

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資生堂銀座ビルでは初代社長福原信三と弟・路草の写真を中止とした写真展を開催中なのだが生憎この日は休館日。

ウインドウにはこんな屏風が飾られていた。平日に来てみたい。

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昔、並木通りの街路樹はエンジュだったのだが、植えかえられて今はリンデン(セイヨウシナノキ)。もう少しでプロペラが飛び出しそうだった。

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表通りは爆買いの中国人ばかりだったが並木通りは静か・・・

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ギャラリーが開く前に着いてしまい、思いついたのが文明堂だった。ここも以前とはかわりビルの中にはあまり銀座にはふさわしいとも思えないテナントが入ったらしいが大きなステンドグラスなどはそのままだった。しかし、テーブルとイスは全く違うものに・・・そして、なんとランチ並みのお値段!のあんみつを食べてしまった・・・美味しかったけれど・・・

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外を見ていると次々大型バスがやってくる・・・

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銀座から日比谷へ、千代田線に乗り換えて下北沢へ。ここでまた驚き・・・駅の改装中で地中から地上へ出るのに時間がかかり、出た後は道不案内なのでキョロキョロして、案内はがきとにらめっこ。でも、迷うこともなく無事に到着。

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もう少しでギャラリーというところで浅井さんが声をかけてくださったおかげですが・・・ずいぶん長くおしゃべりしていたらお父様(浅井慎平さん)がギターを下げて登場。なんだかテレビで拝見するよりお若い!

このギャラリーは以前、呉服屋さんだったそうな。昨年、ギャラリーになさったそうで呉服屋さんだった時の屋号をそのまま使っている。御主人と浅井慎平さんが知り合いだったことからアドバイスをいただき開廊できましたとのこと。こけら落としは浅井親子展だったそうだ。

竜介さんは8月には銀座一穂堂でも個展がある。

*資生堂ギャラリーを思い付いたきっかけは前から「初心」が気になっていたのと、FBで6月下旬から石内都さんのフリーダ・カーロの遺品の写真展が開催されることを知ったから。この展覧会はきっと素晴らしいと思う。

2016年2月 9日 (火)

横浜真葛ミュージアム

今年は真葛焼初代宮川香山没後100年なので日本橋三越では吉兆庵コレクションの真葛焼展、サントリー美術館でも真葛焼の展覧会が開催される。

横浜に真葛焼ミュージアムという美術館があることは最近知ったばかりなのだが、すばらしいから一度行ってみてくださいと知人に言われたので出かけてみた。

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横浜駅東口方面は大変な変わりようでまったく昔の面影はない。「きた東口」とわざわざひらがなで「きた」と書くにはなんか理由がありそう。道路と川を渡らなければいけないので階段を結構登る。そごうの中を通るとエスカレーターでいけるが・・・

横浜ベイクオーターの中を通過して、ポートサイド公園方面に行く。土曜日の朝は人通りもなく心配になるくらい。美術館はビルの1階に会った。↓

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小さな小さな美術館であった!眞葛焼は三代目の時に横浜大空襲で壊滅的な被害を受け、閉窯。四代目香山の復興努力もむなしく、その歴史は閉じられた。今では「幻のやきもの」といわれている。この美術館はその眞葛焼を紹介している。年に3回くらい展示替えがあり、土日だけの開館である。山陽物産という会社が横浜の歴史文化を継承するために開いている。

宮川香山は京都眞葛ヶ原の代々やきものを生業とする家に生まれ(天保13年・西暦1842年)、29歳のとき、輸出向けの陶磁器を製造するために横浜に来て(明治4年)、横浜大田村字富士山下に眞葛窯を開窯した。1876年(明治9年)フィラデルフィア万国博覧会に出品された眞葛焼は絶賛され、その名を世界中に知れ渡った。特筆すべきは表面をリアルな浮き彫りや造形物で装飾する「高浮彫」(たかうきぼり)を生み出したこと。各地の万博で輝かしい受賞を重ねた。

お菓子製造の会社が運営している美術館なのでおみやげが置いてある。「勝サブレ」とか「横浜三塔物語」とか・・・そしてちょっと本当はとても悲しい物語なのでどうかなと思ったけれど赤い靴のクッキー↓を購入。

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モンテローザというケーキのお店もあるらしい。生憎、ここにはカフェがない。

展示室はもうしわけないけれど狭い!しかし、そこに圧倒される大きな作品が、超絶技法を駆使した素晴らしい作品がある。

世界を驚愕させたと紹介されていたが往時を偲ぶに充分かもしれない。

帰りは横浜ベイクオーターの景色をゆっくりと眺めて、料理家栗原はるみのカフェでアップルパイを・・・美味しかった!

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週末の朝の散歩は終わり!

2016年2月 4日 (木)

千代田区巡り

一月はいろいろありましたが、今日は節分・・・朝起きたら(決して早起きではない)わりと元気があったので出かけることに・・・ずっとメモしてあったところに行くことにした。

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まずは有楽町から出光美術館の「書の流儀」展。

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ポスターに用いられている「賓中主主中賓」江月宗玩の一行書。美しい!江月和尚の筆はやっぱり素敵だ!他に墨蹟は無準師範「選佛場」、夢窓疎石の「林和靖梅花詩」、白隠慧鶴「寿字円頓止観」が私のお気に入り。出光はさすがのものを持っているから久しぶりに出会うとうれしい。「文人の流儀」では浦上玉堂の「録詩書屏風」はたっぷりとしたおおらかな感じで優雅。ポスターのことから書いてしまったが、実は展覧会第一番目の展示は「書」の世界は」、多彩・・・から始まる。ここにあった徳川家康の「日課念佛」。家康という人は大変几帳面な人だったと最近何かで知ったがこれは本当にその性格をよくあらわしていると思う。宮廷の流儀という展示では雅びで流麗な筆の世界を堪能できる。最後には光悦の謡本「遊屋」題箋に久しぶりにお目にかかる・・・やっぱり美しい!こういう字を見ると光悦はすぐそこにいるような気がするのはなぜだろう・・・

久しぶりに出光所蔵の書の数々(私が気に入ってる作品ばかりを書いたが唯一白隠慧鶴のものだけが出光ではない。)を見ることが出来てよかった。

さて、地下鉄を乗り継いで九段下へ。イタリア文化会館へ行く途中でインド料理店でお昼ご飯。お薦めメニューから本日のカレー(チキンとブロッコリー)と野菜カレー(ホウレンソウとマッシュルーム)にする。ナンが美味しかった。男の人は結構お代わりしていた。

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サフランのバターライスはたべられなかった。なにしろバターの匂いに弱い!ナンの上に乗っていたパリパリのものは何と言うのかわからない。私が席に着いたときはガラガラだったのにすぐに満席になってしまった。

そしてイタリア文化会館の写真展。イタリア人が撮った日本の風景と言うので期待していたがそれほどでもなかった。

気を取り直し、東京国立近代美術館工芸館へ行くべく歩き出す!田安門から入り北の丸公園の中を突っ切って行く。途中はなかなか景色良い。今度来るときはお弁当を持ってきたい!初めてカラスの行水を見た・・・↓の渓谷でカラスたちは行水をしていた。

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こんな広々とした景色が見られる

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15分もかからなかったように思う。あっと言う間に工芸館に到着。

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ここで思いがけないものに出会った。ずっと前に作品を買ったことがある日本生まれの韓国人キム・ヘギョンさんの作品が販売品ケースにあった。今はソウルで作陶しているみたいだ。さっそく購入。

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展覧会もなかなか良かった。特に第7室はミナ・ベルホネンのいろいろな生地が絵画のように展示され、それにピッタリと合う工芸品が展示されている。なかでもボデイル・マンツの陶器は素敵だった。彼女は有田でも作陶した親日家らしい。

帰宅後はさっそく金さんの器で食事をした。今日はオレンジ色のものばかりに。鶏スペアリブのトマト煮込み(白いんげん豆とニンジン、マッシュルーム入り)。キンピラの残りに小麦粉を混ぜて焼いた韓国風のお好み焼き。貯蔵柿。

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キムさんの器の高台内には「天」みたいな文字があった。

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東京駅から電車に乗ったが・・・最近ではいつものことみたいに・・・遅れている。なかなか安心して電車に乗れない。






2016年2月 2日 (火)

横浜美術館「村上隆のスーパーフラット・コレクション」展

鶴見大学歯学部へ行ったついでに横浜美術館へ寄り道。

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「現代日本を代表するアーテイストのひとりである村上隆(1962年生)は、作家活動だけでなく、批評家、キュレーター、ギャラリスト、プロデューサーとして多岐にわたる活動を展開する傍ら、近年国内外の様々な美術品を蒐集し続けている。独自の眼で選ばれた、その知られざるコレクションは、現代美術を中心に東西の骨董や現代陶芸、民俗資料にまで及んでいる。圧倒的な物量と多様さを誇るこれらの作品群を通じて、村上隆の美意識の源泉、芸術と欲望、現代社会における価値成立のメカニズムについて考えるとともに既存の美術の文脈に問いを投げかけます。」

と美術館の案内に書いてあった。

入るとちょっと驚く大きさの展示品が・・・見上げるほどの大きさのものばかり。二階展示室廊下から見たところ↓

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奥の白い囲いの中にはリー・ウーファンの作品が展示されている。

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これも二階から覗くとこんな感じ↓

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エスカレータで二階の展示室へ。振り返ったところ↓

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奈良美智さんの作品も・・・これは以前、原美術館で見たことがあると思う・・・

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中国の副葬品から始まり、まあ~たくさんの展示品・・・・

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ちょっと気に入った黒薩摩の急須

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オランダ絵画に出てきそうなお鍋

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とにかくいっぱいある・・・誰だろう?こんな大きな破れた大壺に金継ぎをしたのは?

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足元から天井までびっしり積まれている・・・天井に近いところにある「雪」の字は誰の筆だろう?

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収集するエネルギーがすごい!
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絵画のところは大作ばかりで画面に収まらん!

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見るだけでも疲れる~

横浜美術館コレクションの展示室に来てほっとする。いつ見ても美しいブランクーシ。

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断捨離を目指し、なんとか持っているものを処分したい私としてはこれらの者たちの行方が気になる・・・私が気にすることはないのだが・・・でも気になる。あの魯山人が所持していた桃山の茶碗は時々抹茶を点てたりされているのだろうか?などと。

ちょっぴり疲れて帰途につく。






2015年12月 1日 (火)

パリの四カ月~ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

地下鉄半蔵門線水天宮駅から近い「ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション」を初めて訪問。かねてから行きたいところだったけれど水天宮は遠い・・・箱崎ターミナルって~不便!なんて思ってなかなか行けなかった。日比谷線人形町、都営浅草線人形町駅にはよく通っていた時代もあったのに・・・

写真家秋山庄太郎と銅版画家浜口陽三の写真と銅版画の展覧会。「パリの四カ月」

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私には秋山庄太郎は花の写真家というイメージが強く(小冊子:銀座百点の最後のページは秋山庄太郎の花の写真ばかりだった)パリの写真と結びつかなかったが展覧会チラシを見ると良き時代のパリの写真がありそうで出かけてみた。

前期と後期に分けて展示が行われ、会場では映像も流れている。

秋山は人物ポートレートとライフワーク「花」をはじめ、独特の叙情的作風で写真階の第一線で活躍した(1920-2003)。40歳のとき、順風満帆だった仕事を整理してヨーロッパ外遊に出かけた。そして、1960年2月からの4ヶ月間、行く先々で風景や芸術家の肖像などをフィルムにおさめた。

美しきものを写しとめる、という独自の美学に基づいた写真には一瞬のドラマがあり、被写体も風も光もまるでその1シーンの竹に存在するかのようです。(チラシより)

私がとても気に入ったのは女優の有馬稲子を撮ったものだった。すごく自然にパリの風景に溶け込んでいる彼女の写真はとても美しい。足元に置かれたハンドバック~ああ、こういうのあったな~懐かしさがこみあげてくる。

銅版画家浜口陽三(1909-2000)はパリで巨匠の名声をほしいままにし、この年はベネチア・ビエンナーレの日本代表の一人に選出されていた。秋山はパリに付いた翌々日に浜口を訪ね、その後もたびたび行動を共にした。展示されている浜口の作品は秋山庄太郎が所蔵していたものも3点展示されている。

後期も行ってみたい。

帰りには久しく行っていなかった壽堂菓子店によって大好きな「黄金芋」を購入。ニッキの香りが懐かしい・・・とついでに半生菓子を。こういうしっかりした甘さのあるお菓子が大好き!抹茶とピッタリだ。

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今はもう、こういう半生菓子を作っている店は日本橋の長門とここくらいかもしれない。どちらも千代紙を貼った箱に入っていて美しい。掛け紙も愛らしい。

人形町は歩いていると、お肉の有名店や粕漬けのお魚が美味しい有名店など気になるお店がたくさんあって・・・つくだ煮屋さんも漬物屋さんも!・・・荷物がどんどん増えそうな気配がするので早々に退散・・・

2015年10月 4日 (日)

カスヤの森現代美術館のコンサート

9月の最終日曜日。中秋の名月の宵。カスヤの森現代美術館で開催中の「若江漢字・解読された大ガラス」(デュシャン100年の謎は解けた、その答えとしての絵画展)の最終日に高橋アキさんのコンサートが開催された。

美術館玄関にはお庭のススキやミズヒキソウが活けられてお客様をお出迎え

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デュシャンと同時代の作曲家エリック・サテイの曲をはじめジョン・ケージの作品を楽しむコンサート。

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アキさんの演奏と共に展示室の壁、漢字さんの作品「解読された大ガラス」の脇にルネ・クレールの「幕間」の映像が映し出された。チェスをする2人、マルセル・デュシャンとマン・レイ。無声映画だから何も語らないけどアキさんの演奏は私たちをパリにいるかのような気持ちにさせてくれる。

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終了後はビュッフェパーテイーがあったのだが、私は母のところへ行かなければならず・・・館長の手料理をいただくことが出来なかった。すごーく残念!お月見まんじゅうを一つだけいただいてきた。

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2015年7月25日 (土)

夜間開館の東京国立博物館へ

八田さんの旅は土曜日早朝出発だったのでもしものことがあると(最近はよく電車が止まる。)間に合わなくなるので集合場所に近いホテルに泊まることにした。ついでにせっかくだから金曜の夜は20時まで開館している上野の東京国立博物館へ行くことにする。

先日うっかり見るのを忘れた「三日月宗近(国宝:太刀 銘:三条)」を見るためと、東洋館の第8室の「描かれた器物」という企画も見たくて・・・ところが「三日月宗近」は女子が行列を作っておりなかなか進まない・・・

それで2階第5,6室「武士装い」(平安~江戸)の展示室へ

呂の陣羽織!夏用があるなんて知らなかった・・・

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鎧は隅々までおしゃれしている・・・波の蒔絵がほどこされている!

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1階の刀剣展示室へ戻る。刀は私の携帯ではよく撮れないと思い、「三日月宗近」は自分の目に焼き付けた。作者の宗近は平安時代後期の京・三条に居住したとされる名工で、この太刀には刃文に三日月形の打ちのけが多く見られることからその名がある。

東洋館「描かれた器物」へ。この表装された絵は模写だけれどすばらしい。道具屋さんの店先を描いているのだがすごく詳しく描いてある。そこに描かれたものとよく似ている器物がそれらを描かれているように並べてあった。たとえば、壺に如意棒を挿したり・・・

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見にくいけどキャプションを・・・解説によれば「絵画作品の中には、高貴な人々や文人たちの饗応の場面に様々な器が登場し、具体的に使われた様子を伝えるものがある。しかしよく見ると、時代背景や画家の理想が映し出され、実際とは異なる形に描かれたものもある。画家が見たもの、そして描きたかったものとは何か?東博コレクションから「描かれた器物」の謎に迫ってみたい。」とあった。↑の絵は道具屋さんの店先を描いているのですごく楽しいものでそこに描かれた器物が実際に見られることはとてもよかった。
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それにしても夜の博物館は結構にぎわっていてびっくり!
駅へ向かうとき、西洋美術館の「地獄門」がライトアップされていて素敵だった。(写真はぶれているけど)

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ここへは「ボルドー展」を見に来なければ・・・

2015年7月 7日 (火)

明治神宮茶室「隔雲亭」中今茶会

明治神宮の茶室「隔雲亭」に初めて行った。以前、菖蒲園に行ったときに外観は見たことがあったが、初めて中に入った。

6月初めにここで「2015創造する伝統 杜の中の文化祭」という展覧会と茶会(煎茶)が開催されることを知り、申し込んで参加した。公益財団法人日本文化藝術財団が主催。去年に続き2回目とのこと。展覧会は陶芸家「杉浦康益さん」と京都の織物美術「龍村光峯さん親子」の作品展。煎茶席は小川流上田明楽さん。

小雨に煙る参道。まだ10時前だというのに参拝者がかなりいた。外国人が多かった。

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隔雲亭は明治天皇が昭憲皇后のために建てられた茶室。普段は一般公開されていない。

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瀟洒な日本家屋に洋室の茶室。文人好みの煎茶が好まれたのか・・・。洋間なのに床の間がある。朝香宮邸(東京都庭園美術館)の家族用食堂もそうだった。入口は両開きのドアでいろいろなガラスがはめてあった。この時代によくあったスタイルなのかも知れない。龍村さんの作品が掛けてあった。杉浦さんの作品も数点。

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お点前のテーブルは表千家のお好みか?煎茶のテーブルではなかった。

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茶室の天井は・・・格天井もどき?

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お菓子は塩瀬総本家の薯蕷饅頭。お流儀(小川流)のご紋菓(大極・・・陰陽)。茶卓にも紋が刻んである。

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玉露だと時間がかかるので本日は煎茶をご用意とのこと。2煎いただいた後、お菓子をいただき、その後で白湯がふるまわれる。口の中がさっぱりとする。

建物内では杉浦さんと龍村の作品の展示を拝見したが龍村さんの内掛け(素晴らしかった!)や織物を掛け軸のように表装された作品が見事だった。

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縁側から池にスイレンが咲いているのが見えたのでお庭に出て散策。明治天皇が皇后のために作られた「釣魚台」がある。鯉もいっぱいいるし大きな亀もいた。東京の真中であることを忘れさせてくれる。

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フジバカマかな?白い花が・・・

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早朝に家を出たのでお腹が空いたと思っていたら「明治記念館」のレストランがあったので天重を食べる。ちょっと食べ過ぎ~

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この催しは財団に入会することが前提であるが入会すれば参加費は無料。陶芸はともかく、龍村さんは着物離れが進む時代にこのような技術を伝えて行くのは大変なことだと思う。参加してよかった。展示されていた内掛けの素晴らしさは何とも言いようがないくらい上品で美しかった。このような内掛けが花嫁衣装として用いられる結婚式に出てみたいし、そういう結婚式を挙げる人がいらっしゃることを祈る。

2015年7月 3日 (金)

雨の日の芸大美術館、黒田記念室、東博めぐり(2-2)

小雨に煙る?青桐の花。

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東博の東洋館地階のインドの細密画が見たくて行った。このとき写真を撮ってよい作品なのかどうかは全く考えず、写真のことは忘れていた。細密画は場面を変えていつでも展示してあるとのこと。リニューアルの時に照明などの工夫が一段と進化してとてもきれいによく見えるようになった。

ついでに10室「朝鮮時代の美術」室へ。

「桐葉尾扇」(写真右端二段目。柄の付け根部分に切り絵風の典雅な装飾あり)など美しい団扇が展示してある。以前もたびたび見たけれど今回の展示はとても見やすくなっていた。現在、博物館では写真禁止マークの付いているもの以外は撮影可なのだがフラッシュはだめ。20世紀初頭に韓国・全羅南道羅州でつくられたものが最近寄贈され、新たにコレクションに加わったそうだ。エゴマ油を表面に塗り独特の風合いを見せる朝鮮の団扇は、柄や地紙に細やかな装飾がほどこされて華やかな印象を受ける。これらはおもに高貴な女性達が手にしたものと考えられているらしい。形や装飾により、芭蕉葉扇、桐葉尾扇、太極文扇などに分類される。中には刺繍がほどこされたものなどある。初めて韓国へ行った2005年には仏教関係のお店に形が変わった団扇があり、おみやげに買ってきて知人あげた。その後、行く度に気にかけているのだが、見つからない。

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↓は新羅時代の鉄窯と蓋。鉄釜はまるで天明の茶釜みたいだ。だけれど、この蓋とどうしても似合わない感じがする・・・・
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このあと中国の陶磁器の展示室へ。青磁「馬皇絆」がまだ出ていた。相変わらずの美しさだが中国人らしい若い見学者の集団は見向きもしなかった・・・まあ、そんなもんだろう。

そして、本館2階第4室の「茶の美術」室へ。東博へ来たならここには必ずよる。彫三島の茶碗(広田繁松氏寄贈)朝鮮時代16-17世紀。銘「木村」↓日本からの注文品。この茶碗は彫三島の中でも内、外に花文(象嵌)があり、とりわけ外にあるのが珍しいことから外花手(そとばなて)と呼ばれる。

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この四方釜は蓋のつまみと環付に猿が付いている。いわゆる三猿。見ざる、言わざる、聞かざるだ。そして井桁。やはり夏の釜。
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茶杓(江戸時代)は松永安左ヱ門の寄贈品。美しい。片桐石州作。銘は「稲羽州サマ」白竹を用い、すらりとした素直な姿に削れており、高い気品が感じられるとキャプションにあった。必ず一品は松永の寄贈品が展示されている。二回に分けて寄贈しているから一体どの位あるのだろう。しばし、おじいさん(松永耳庵を小田原の数寄者たちはこう呼ぶ)を偲ぶ。
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見学途中に静岡に住む友人から電話があり、ものすごい雨なの。気をつけてね~といわれたので、だいぶ疲れてきたしこの辺で切り上げることにする。

途中、国宝室には大倉集古館蔵の「古今和歌集序(巻子本)」が展示されていた。平安時代12世紀とは思われない美しさ!つなぎ合わせた色とりどりの料紙の華麗さも筆跡とともに見どころだ。

我が町へ近づくと遠くには少し青空も見える。雨は大したこと無く静かっだ。そして、「三日月宗近」を見てこなかったことに気づき、がっかりする・・・

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雨の日の芸大美術館、黒田記念室、東博めぐり(2-1)

ついに今年も半年終わってしまった。今日から7月。雨のスタート。

国立西洋美術館の前庭にムクゲの白い花がいっぱい咲いていた。

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この季節にふさわしい。これからしばらく咲き続けるだろうが・・・西洋美術館は「ボルドー展」だけど、これは事前講習を受講してから見ることにしているので通り抜けるだけ。

芸大美術館はこの展示

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フィンランドの女性画家「ヘレン・シャルベッック(1862-1946)」展。フィンランドの国民的画家といわれているらしいが日本では初の回顧展。何かの情報で今年一番の見ておかないと損をする展覧会と紹介されていたし、女性画家というところからか、来館者の90%は女性だったような気がする。それも、絵を習っています風な感じの方が多い。連れだって来ているし、話している内容がそれっぽい・・・なんて私の勝手な想像。

私の感想はと言えば、あまり大したこと無いような・・・見逃しても良いんじゃない・・・みたいな。画風は時代によって影響を受けた画家のスタイルがはっきりと出ている。マリー・ローランサン風だったり、ホイッスラーだったり・・・セザンヌやマネからも強い影響を受けたらしい。

先日茅ヶ崎映画祭でみた「西の魔女が死んだ」の中に洗濯したシーツを草の上に干すシーンがあったけれど、それと同じような作品「洗濯干し」はマネの「草上の昼食」を思い出す。ポスターの自画像もマリー・ローランサン風だ。自画像は20点あるらしい。フランス、ブルターニュ地方で画いた「岸壁に落ちる影(ブルターニュの風景)」がよかった。ブルターニュ地方のポン=タヴェンに画家仲間と滞在していたらしい。落ち着いた色彩で・・・きっとこの地方が気に入っていたのかもしれない。↓の絵はがき右上が「岸壁に落ちる影」

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展示室の最後の方に静物画数点あった。中でも最後の「黒いりんごのある静物」がよかった。↑絵はがきの右下。まるで自分の死を見つめているかのように黒くなってしまったリンゴが描かれている。大好きな「熊谷守一」の絵を思わせる。

静物画ではほかに「白いスウィートピー」と「青りんごとシャンパングラス」が気に入った。↑絵はがき左上と下。ついつい絵を見るときに自分の家に飾る時のことを考える。あまり大きいのは避ける。そうそう、17世紀スペイン絵画の模写もたくさんしていた。エル・グレコの再評価なども雑誌で知ったらしいが、実物を見たのではなく、白黒写真図版だが強い刺激を受けたそうだ。

展示を見終わった後は学生食堂でてんぷらそばを食べる。安いし、量もちょうどいい。

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この道沿いはナンキンナツハゼの大きな木が数本あった。初めて知った。それはついでに「桃林堂」でお菓子を買おうと思って足を延ばしたから・・・

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「桃林堂」は青山表参道店とは違って何となく入りにくい感じ。やっぱりやめる。

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以前から気になりつつも訪れるチャンスのなかった「黒田記念室」へ行くことにする。併設?というのか上島珈琲店があるので先に食後のコーヒーをいただくことに。

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お昼ご飯が学食の「天ぷらそば」だったので少々物足りなくて(笑)チョコレートケーキを食べることにする。美味しかった。

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サンドイッチも美味しそうだった。次回はここでお昼を食べることにしましょう。芸大の学生食堂にも海外からの留学生がいたけれど、ここにも外国人学生(勝手に決めている)がいる。まあ、博物館に来る外国人もいるから、学生かどうかはわからないが・・・

黒田記念室は黒田清輝(1866-1924)の遺言(遺産の一部を美術の奨励事業にあてるように)によって建てられた建物(昭和3年竣工岡田信一郎設計)を使っている。昭和初期の美術館建築として貴重なものであることにより、2012年から耐震工事などを施し、2015年1月2日からリニューアルオープンした。外観はスクラッチタイル張り。

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階段室。何となく、明治の雰囲気。

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黒田記念室入口。高村光太郎作の「子爵黒田清輝胸像(1932年昭和7年)」が出迎えてくれる。↓入口の上に黒田記念室の文字があるのだが描いた人を忘れてしまった。明治を感じさせるモダンな字体。

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とても居心地の良い展示室だった。今は2階の一室だけの公開だが特別公開期間は一階にも展示される。今年はあと一回だけ2015.10.27-11.8に公開される予定。コンパクトにまとめられた黒田の一生を映像で見られる部屋もある。

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長くなるので「東博編」は別にする。

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