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2014年12月27日 (土)

樂美術館《特別観賞茶会》

樂美術館では平成26年12月10日~平成27年3月1日まで特別展・宗入生誕350年記念Ⅱ「樂家五代宗入と三大道入、四代一入、九代了入、十五代吉左衛門」展を開催中。展示にちなんだ特別観賞茶会が開催された。

関東地方は晴れていたが各地で雪の便りがあった。関ヶ原は雪に覆われていた。

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米原を過ぎて、琵琶湖の南に来ると青空。

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京都に到着。晴れていてよかった。樂美術館の玄関には椿の寄せ植え。「初嵐」が咲いていた。

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元禄を彩る光景

まさに、綾艶やかなる元禄の華

かたや、侘寂びへ沈潜する元禄の月

同じ雁金屋の生を受けた従兄弟ども

元禄の「月と華」

これは宗入生誕350年記念展の図録を兼ねた記念本の紹介の文章。

宗入は樂家で初めて迎えられた婿養子。一入の娘・於津を妻とし、五代吉左衛門を襲名した。実家は雁金屋・尾形家。尾形光琳、乾山とは従兄弟になる。乾山が色絵華やかな焼物を以って颯爽と元禄の世を渡るのに対して、同じ雁金屋の息子・宗入は利休・長次郎の侘びへと沈滞してゆく。宗入と乾山、雁金屋の従兄弟、2人の姿は共に迷いなく晴れやか、天晴れ元禄の華と侘を表す。この展覧会で雁金屋の息子どもが共に出合った。

この前半の展覧会は見ることが出来なかったけれど大好きな宗入が中心のこの展覧会にいけてよかった。宗入は歴代の中で長次郎にもっとも心を寄せて作陶をおこなった人物と解説にあった。宗入茶碗には随所に長次郎への視線が窺がわれる。しかし宗入ばかりがこころを寄せたばかりではなく、樂歴代は長次郎を深く見据えながら自らの作陶世界を切り開いてきた。14人の樂歴代の作陶の中にはそれぞれの長次郎、「十四人の長次郎」がいる。

長次郎 それは加えることも減らすこともない究極

長次郎 それは極めても尽きることなく 注げどもあふれることもない

長次郎 玄のまた玄 衆妙の門

炉にくべられた練り香(香はくべるという表現でいいのかしら?)が「ああ、清々しい」と感じられる広間席に案内された。(なのに香名を伺うことは忘れた。)お花は当代がいつも入れになる。舟形の花入れを敷板に載せられて、お庭の紅葉した草花と豆柿が可愛らしく入っていた。

ご当代はいつも気さくに優しく席中をなごませてくださる。少し前のことなので道具は忘れた。表千家と裏千家のお道具は覚えられない。

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お菓子がすごく美味しかった。でも何よりも当代がつがれたというお炭と練り香の香りが幸せな気分にさせてくださった。この気分を味わうために京都まで出かけたのかもしれない。関東とは違うきりっとした京の空気が好きだ。

ゆっくりと展示を見てから、下鴨の「川口美術」へ初めて伺った。朝鮮の古道具がたくさん並んだ趣のある美術商。ちょっと写真を撮るのははばかられたが店内から高野川が見渡せた。桜のころは素晴らしいかもしれない。

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