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2013年7月 1日 (月)

常盤山文庫70周年記念名品展

鎌倉国宝館は静かだった。遠足の小学生も来ないし、おばさまのグループもここまでは来ない。

常盤山文庫70周年記念名品展が開かれている。展示目録を見た時これだけ一堂に展覧することは滅多にないことと思い出かけてみる気になった。

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展覧会のチラシには「万里の波濤を超えて鎌倉時代の日本に持ち帰られた中国高僧の筆墨の書。時を経て禅林の宝は茶道界に受け継がれ、茶掛けの第一と珍重された。」とある。

その第一は「巡堂」。無準師範墨蹟。南宋時代13世紀。「巡堂」とは禅院での行事の際、僧堂など諸堂宇をめぐることで、それを周知するため、僧堂に掲げられる否牌(看板)として書かれた。いわば掲示。それが表装されて大切にされた。「弟子の円爾へ与えられたと考えられる。」と解説されていた。

そして大好きな蘭渓道隆(1213-78)の墨蹟。建長寺を開いた僧だ。この方の頂相を見るとヘンリー・ミトワさんを思い出す。よく似ていると思う。懐かしい。

中峰明本、無学祖元、宗峰妙超、清拙正澄(国宝:遺偈)などなどすごい墨蹟ばかり。常盤山文庫の倉の深さを知る。

そして漆器では天目台をはじめ大きなお盆。、青磁の器や花瓶、香炉。犀皮と君台観左右帳記に書かれている彫漆の水注など、まるで「慕帰絵詞」の世界にいるような展示品の数々。総数32点と少ないもののその質の高さは最高だと思われる。静かにその世界に浸ることが出来る貴重な展覧会だと思った。

カンゾウが一つ咲いていた。

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国宝館は小さいけれど堂々した建物。ちょっと階段が急こう配なのが難点。

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公益財団法人常盤山文庫は、鎌倉山の開発に尽力した故菅原通濟によって昭和18年(1943)に創始されたコレクション。「文庫」と名付けたのは、美術品の収集と同時に学者が集まる研究の場でもあってほしいという願いが込められている。国宝2点、重要文化財23点を含む墨蹟、水墨画等の書画のコレクションでその質は高い。今回の展示は鎌倉にゆかりの深い禅僧の書を特集している。

展示期間が短かったのが残念である。

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コメント

常盤山文庫記念展の開催は本当に短かったですね。私も菅原通濟の所蔵品をかなり前に拝見して、一級品の墨蹟類に驚きました。
文庫蔵は散逸しなかったのですね。
なつかしい思い出とともにみたかった。
蘭渓道隆の墨蹟はユニークで遊び心があるようで私も好きです。

楽居庵さま。コメントありがとうございます。

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