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2013年5月20日 (月)

中勘助著「銀の匙」

今、読み終わった本。

中勘助著「銀の匙」。

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先日の韓国料理教室のときのこと。弘前から「冬夏(とうか)」を取り寄せて先生に差し上げたところ、先生はデザートと一緒に生徒たちに振舞ってくださった。以前、韓国の油菓(ユガ)とのつながりがあるお菓子ではないかという溝口さんが新潟の新聞に書かれたコラムを紹介したので、その話ばかりではわからないからと実物をお持ちした。そこで一人の生徒さんから祖母(明治の人)がよく「てんもんとう」というお菓子の話をしていたけれどどんなお菓子なのでしょう?とお話しされたので少し調べてみたら中勘助の「銀の匙」がヒットした。

「てんもんとう(天門冬」)」はクサギカズラ=アスパラガスと同種の植物=の砂糖煮ようだ。江戸時代のお菓子だけど、きっと明治になっても広く親しんでいたお菓子なんでしょう。随分前に虎屋ギャラリーの「江戸おもしろ菓子展」に再現したものが出たようです。

クサギカズラは日本全土に自生する半ツル性植物。

さてこの本。中勘助の子供時代のことが書いてあるのだがすごく面白い。子供の微妙な心の動きが良く書かれていて、時代を超えても同じだなと思う。自分の子供時代を懐かしく思い出した。

「この作品の価値を最初に認めたのは夏目漱石で、漱石はこの作品が子供の世界の描写として未曾有のものであること、またその描写がきれいで細かいこと、文章に非常な彫琢があるにかかわらず不思議なほど真実を傷つけていないこと、文章の響きが良いこと、などを指摘して賞賛した。

なぜなら、それはただ正直に子供の世界を描いたものであるが、作者はおのれの眼で見、おのれの心で感じたこと以外に、いかなる人の眼をも借りなかった。

 描かれているのは子供の世界にすぎないが、しかしその表現しているのは深い人生の神秘だといわざるを得ない。」和辻哲郎の解説から。

ほんとうに子供の体験した子供の世界が描かれている。

庭にいつの間にかすごく大きなバラが咲いていました。目立たないところなので切って飾りました。
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韓国料理教室で「てんもんとう」のことをおしゃべりしてくださったのでいい本に出会えました。

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